第54代 部会長 中多 博

【基本理念】
水産プライド魂を共に継承しよう

【スローガン】
知行合一 プライド懸け挑む

【所信
私が日本青年会議所水産部会第54代部会長を務めさせていただく事になりました、中多博でございます。私は名古屋青年会議所に2015年度に入会し、翌年2016年度に水産部会に入会させていただき、LOMでは副委員長、愛知ブロック協議会出向、そして本年度はオリエンテーション実行会議塾幹事、水産部会副部会長を拝命させていただき多くのことを学び、気づき、経験したことにより、様々な経験をさせていただき、現在では大切な社員に支えられながら少しずつ社長としての仕事ができるようになりました。JCに入会し、もがきながらも確実に自身と会社の成長を実感することができてきました。 

 私はうなぎ屋を経営しております。日本人に昔から親しまれたニホンウナギは、昨今、海洋環境の変動や生息環境の悪化、稚魚シラスウナギの過剰な漁獲などの要因によって激減し、2014年には国際自然保護連合(IUCN)によって「絶滅危惧種」に指定され、さらにニホンウナギが少なくなってきているのが現状です。ニホンウナギが絶滅危惧種であることは、「知らない」人たちが約4割でした。裏を返せば、6割もの日本人が、ニホンウナギが絶滅危惧種であることを知っていたのです。土用の丑の日と聞けば鰻が頭の中に潜在的に記憶されている鰻をこよなく愛し、お客様、協力者様のために、心を込めて作らさせていただいている鰻大好きのわたくしでございます。

今年度のスローガン【知行合一 プライド懸け挑む】

 「知識をつけることは行動することの始まりであり、行動することはつけた知識を完成させることである。行なわなければ知っているとはいえない。知っていても行なわないのはまだ知らないのと同じである。知って、行なってこそ、本当の知恵、真知である」

 水産部会入会以来、数多くの部会に参加しておりますが、私にとっては初めて見るものばかりで、正直分からないことだらけでした。しかしはっきりわかっていることは、全てに対し生産者様の想いが多く詰まっている事を感じました。生産者様の姿、行動をみていると、飲食業の立場として、もっともっと美味しい食材がまだまだ日本にもあるんだぞ!ということを、皆様に知って頂かなければならないと感じました。生産者様がどんな想いで漁をしているのか、どんな気持ちで流通をしているのか。もっと裏ではなく見える形で未来に伝えていかなくてはなりません。

だからこそ、今ここで皆がプライドを持ち何事にも挑戦しなければならないのです。

 本年度は今もなお観光や進出などで人気のシンガポールでの海外事業を致します。シンガポールの経済は、ASEAN諸国の中でも依然好調で、直近7年でGDPは2.2倍の成長を見せ、アジア諸国の金融センターとして、また貿易の拠点としてグローバル企業のヘッドクォーターとしても発展している興味深い国での水産資源の貿易のシステム、現状の水産文化、そして食文化などをフォーカスし、交流をはかり、グローバルネットワークを創ります。

未来は常に進化しているのです。

 昨今テクノロジー化が進み、スマートフォンがあれば全てそろってしまう時代。そんな時代だからこそ、水産業の未来も変えていかなくてはならない時代となっています。日本の誇るうまい魚をもっと気軽に簡単に消費者の方に届けたい。そんな仕組みを同時に作っていきたいと考えます。

 「プライド懸け挑む」という重要な前提があってはじめて価値のあるものになり、どれくらいそれを意識して取り組めるかにより成長の度合いが劇的に変わると確信しております。また、短期的に会社の業績を伸ばすことは難しくないですが、自己の成長による永続的な自社の繁栄や地域の発展に決して近道はありません。経営に携わる者にとって大変重要な要素である人間力の向上ということにおいて、上述したような水産部会活動のなかでの「プライド懸け挑む」という事が重要であると考えます。

 そこで、活動方針として、

 → 役職やキャリアに関係なくそれぞれの立場で果敢に挑戦する!

 → 経営者としての人間力向上のため、自分の限界を超えることに挑もう!

 → 関わる人の成長が自分自身の成長につながると確信し行動する!

 → 馴れ合いの交流ではなく、会員同志で真に刺激し合い本気で高め合う!

 → 目先の小さな利益に囚われず、長期的な視点で活動する!

 → 近道の選択は成長の機会損失だと考え、積極的に水産部会活動に参加しよう!

を掲げます。

 今年度はこのスローガンと活動方針を、長期的な視点で「知行合一 プライド懸け挑む」ことを意識して、楽しみながら1年間活動をしていきましょう。その結果、会員同志の皆様が確実に成長を実感することができ、今まで以上に活力ある若手水産団体となり、若手経済人らしい発想と行動力・プライドをかけ、地域を牽引していく存在になることを目指します。

 「10年先を描く」

 平成という我々が生きてきた時代もピリオドを迎え、新たな世界が幕を開けようとしています。水産部会創立から55年間、諸先輩方が培ってきた部会の歴史を受け継ぎ、新しい元号になり日本青年会議所水産部会が55周年という節目を翌年迎えるにあたり、2019年度を次の10年を考える機会とします。次代を担う若手経済人の集団である青年会議所会員として、過去を振り返り現在を検証して10年先を描き、55周年でその力を集結し一体感をもって行動していけるよう力一杯振り切って今年度活動しましょう。私も自分自身のこれまでの青年会議所活動のなかでは最大のチャレンジとなる部会長職に誰よりもプライドを持ち、会員の皆さんと全力で磨き合い、全力で挑戦し活動してまいります。皆様、どうぞ1年間よろしくお願い申し上げます。