第47代部会長 荒木 英和

【基本理念】
未来の水産のために、多くの仲間と情熱をもって活動していきましょう!

【スローガン】
~日本の水産の未来を考えよう!先義後利(せんぎこうり)の精神をもって!!~

【所信】
 2011年3月11日(金)午後2時46分、三陸沖を震源とするM9.0 震度7の観測史上最大規模の東日本大震災が発生し、沿岸部では最大20メートル以上、遡行高で最大40メートルに達する大津波が広範囲に押し寄せ、岩手、宮城、福島県をはじめ多くの人命が失われ多くの町が壊滅するなど甚大な被害が発生しました。11月現在で1万5000人以上の尊い命が失われ、行方不明者が未だ3800人以上にも及んでいます。また、福島第一原子力発電所が地震と大津波により冷却機能を失い炉心融解し、多くの住民が避難を余儀なくされ、各地に放射能汚染が報告されています。この影響は今後数年にわたって影響を及ぼしかねず、予断を許さない状況です。

このような想像を絶する惨事の中、われわれ日本青年会議所水産部会は1965年に誕生し本年で47年目を迎えます。これも長きにわたる様々な困難な問題や国際・国内情勢の変化に勇気と情熱をもって先輩諸兄が活動してきた結果であり、歴史ある水産部会の歴史を築いてこられた先輩諸兄には敬意を表すとともに、この国難ともいえる状態から我々が未来へと発展していけるよう成長させていかなければなりません。

47代水産部会長として多くのメンバーと共に、様々な困難を乗り越え、明るく豊かな社会の実現に向け、邁進していきたいと考えます。

「会員拡大」

会員の減少問題は水産部会だけでなく、全国の各地青年会議所においても同様に重要な問題になっていると思います。「JCしかない時代からJCもある時代」へと移り変わりはしましたが、だからこそ我々が行っている活動をより多くのJAYCEEメンバーに伝えていかなければならないと思います。多くのメンバーに理解されてはじめて、同じ部会として活動してみようと思い立つわけで、自分にプライドと自信をもって会員拡大活動をしていかなければ会員拡大など望み得ないものです。

そのためには、日々のJC活動や水産部会の部会を通じて自己研鑽をして積極的に活動していくことによって説得力を身に付けていくことで、水産部会の会員拡大につながっていくものと考え、積極的に会員拡大運動を展開していきます。

「出会いと学び」

 近年は経済状況や会社経営など我々部会が取り巻く環境は、一層厳しさを増しており、世界規模で新たな枠組みが模索され、その変化に対応していかなければならいのが現状で

あると思います。

 このような時代だからこそ自分達のくらす地域や会社、団体を大切にするのはもちろんの事ですが、我々の水産部会に積極的に参加することで、様々な情報や考え、現状や変化を知ることができる機会が増えます。それらを活用して地元にフィードバックさせることが、ひいては相互の発展に寄与するものでありますし、LOM内では達しえない多くの出会いや信頼・友情を構築することができるものと考えます。

 水産部会での現役やOB、部会での勉強会での「プロフェッショナルな情報・知識」を活用するのも積極的に部会に参加してこそでありますし、水産部会での学びや交流親睦を深めることにより、将来の新たな出会いや学びを得るチャンスにもつなげていけるものと考え、魅力的な「出会い」と「学び」の機会を創出する部会を開催していきます。

「食を通じて交流」

 TPP交渉、放射能汚染問題、世界規模の環境変化、後継者不足など生きることに最も需要な「食」が危機にひんしています。またライフスタイルの変化や価値観の多様化、利便性の追求や価格競争などにより、「食」をめぐる様々な問題も以前から指摘されています。

 私達は、今こそ「食」の大切さを見直し、食を通じて培ってきた食習慣等の素晴らしさを再確認し、我々と子ども達をはじめとする「ひと」の健全な育成に努めていく必要があります。そのためには様々な問題に背をむけるこのなく、果敢に問題解決のために発言・行動しかなければならないと考えます。

「食」の一翼を担う我々水産部会だからこそ、この問題を重視して今後どのようにしていかなければならないかを考えていき、食を通じた真の交流を図っていきたいと思います。

「最後に」

混沌とした時代だからこそ、我々水産部会メンバーは戦後の混乱と荒廃した時期にうぶごえをあげた先輩諸兄の「創始の精神」を今一度思い返し、今後の活動や行動そして我々のメンバーにその重要性を伝えていき、さらに発展していかなければならないと考えます。

その卓越した指導力によって幾多の困難を乗り越えたウィンストン・チャーチルは「悲観主義者はすべての好機の中に困難をみつけるが、楽観主義者はすべての困難の中に好機を見いだす」と述べているように、われわれもこの混沌とした困難な時代の中から好機を見出し、明るい豊かな未来も見出すため、日々邁進していかなければなりません。

多くの困難を打破するためにも、水産部会から盛り上げていき、多くの出会いや学び、友情や楽しさをうみだせていける部会運営をしていきたいと思っております。

先輩諸兄や現役メンバーの皆様方には、何卒ご理解とご協力を賜りますよう、宜しくお願い致します。