第38代部会長 大倉 幸也

【基本理念】
 Jayceeとして、青年経済人として、また水産業界の一員として、時流に流されることなく信念を持ち続け、我々メンバーひとり一人がその責任を自覚し、地域に水産業界に貢献できる人材を育成する。

【ごあいさつ(所信)】
 本年度、伝統ある社団法人日本青年会議所水産部会の第38代部会長を務めさせていただきます(社)岡山青年会議所から出向しております大倉幸也でございます。

 (社)日本青年会議所水産部会は、JC運動の基本である、地域づくり、人づくりにつながる業界づくりを目指し、漁業、流通業、水産加工業、小売業などの関連業に携わる全国のJCメンバーが、勉強会や国内外の視察などの事業を行いながら、メンバー間の情報交換も活発に行っています。

 わが国は四方を海に囲まれ、寒暖流が混交する世界有数の豊かな水産資源に恵まれています。しかし現在、世界的水産資源の枯渇が問題になり日本近海においても水産資源の枯渇問題が生じてきております。水産部会といたしましては、今一度水産資源の有効活用や環境について考えてみたいと思っております。この様な事由により、本年度は水産資源の有効利用をテーマに水産業界に貢献できる人材の育成を基本理念としております。

 また、水産資源の有効利用を推進していくため水産物ゼロエミッションの研究に取り組みます。環境と資源管理、また水産資源の有効利用の知識を深め、日本の水産業界発展のため、メンバー個々の企業の未来指針になるような勉強会を開きます。そしてごみを処理するという既存の行動から、限りある水産資源を有効利用していこうという発想に気運を盛り上げていきたいと考えます。また産地では低価格にしかならない商品価値の低い水産資源の有効活用を業界全体で考えていければ、生産者保護にもつながり結果として水産業界全体の利益となるはずです。

 そして、今年度から部会内や業界内企業からの意見を取りまとめ、これを業界や政府機関、教育機関に反映していき、より水産業界に貢献していこうという新たな試みを行います。閉塞感の拭い去れない昨今に、我々水産部会の若い世代が風穴を開けていくことを期待していただきたい。