第43代部会長 鳥越 浩一

【基本理念】
 我が国の誇れる食文化を見つめ直し  祖国愛をもって世界へ発信しよう!

【所信】
 JCへ入会して早10年の歳月が過ぎ、異業種間の交流の中から実に多くの刺激をいただき、また、日本JCへの出向などから、さらに志の高い面々とともに活動をする機会を得て参りました。

 そしてその活動をともにするメンバーの一人から、京都会議のおりに水産部会をご紹介いただき、参加されているメンバーの水産業にかける思いを受け、是非とも一緒に活動をさせていただきたいと、即入会を致しました。 

 以来、多くの先輩諸兄の偉業にふれながら、活動をさせていただいておりましたが、この度、所属LOMの苫小牧JCと姉妹JCのある、この八戸の地において、まさに縁ありまして第43代部会長予定者として、皆様にご承認いただきましたこと、感謝とともに、その重責に身の引き締まる思いでおります。

「魚食文化の醸成」

 さて、我が日本における食の変遷は、良きにつけ悪しきにつけ、幼少期にプリンティングされた味覚、触覚によるところが多く、ファストフード店や食品メーカーにおいては、戦略的にその刷り込み効果を利用しているところであります。

 しかしながら、近代においては食の欧米化に加え、前述のような将来の顧客に対する取り組みがおろそかになっていたのも事実であり、日本の魚食文化は嘗てとは大きく様変わりをしてきております。 

 平成17年に成立しました食育基本法におきましても、その効果を導くためには幼少期の食体験への取り組みが重要視されており、今後の魚食文化の行く末も、将来の需要に対しての施し次第であると考えております。 

 また、欧米やアジア諸国におきましても、これまでの食を見直し、より健康的で機能的な魚食に対しての注目度が高まっております。

 これを機会に、我が国におきましても、魚食文化の醸成を図ることが求められているものであり、その一端を本水産部会において真摯に受け止め、逆に好機として活かすときであると考えます。

「国家間物流への対向」

 前述いたしましたように、諸外国の食に関する意識も、従来の単に欲を満たす行為から、食するべきものをいかに選択し、さらに味覚的にも満足のいくものにするかという価値観にかわりつつある中で、魚食に対する注目が一層高まっていることは、業界関係者ならずとも理解をするところであり、これに伴い国家間における海産物の動きにも変化が見られ、これまで以上に物流の多様化も考えられるところであります。

 そこで、次年度部会におきましては、国際交流につき担当を設け、直接そのニーズにふれる機会を提供したいと考えております。

「会員相互の交流・拡大」

 以上述べさせていただきましたが、理念方針の実現のためには人材とその交流が不可欠であると考えます。そこで、今後の活動においては、会員空白地の把握と重点拡大を行ない、自身や役員が少しでも多くそこに足を踏み入れ、直接拡大をして参りたいと思っております。また、会員はもとより先輩諸兄におかれましても、より一層のご協力をお願いするところであります。 

 そして近い将来、部会開催の折にはそのご当地が主管となり、より地域性を全面に打ち出した中での研修、親睦が図られるよう取り組む考えでおります。

 さらに、本部会のネットワークをさらに活用しやすくなるように、名簿の形式を含めた整理に努めたいとおもっております。

「最後に」 

 本水産部会におきましては、事業を通じての国家社会への奉仕を目的とするところでありますが、そのためにもまず、自らが食を楽しみ、ともに語ることにより広く社会へその有意性を広めることにより、食文化の醸成につながることを望み、さらに会員相互の啓発を図り、目的達成の牙城として本部会を最大限活用しうる場として、作り上げたいと思っておりますので、皆様のご理解とご協力のほど、よろしくお願いします。