第33代部会長 神戸 啓蔵

【ごあいさつ(所信)】
 本年度、伝統ある水産部会の第33代部会長を務めさせて頂くにあたり、部会員並びにOB諸先輩の皆様に一言ご挨拶を申し上げます。 

 かつて、水産業界は花形産業でありました。古くは戦前、日本海軍に護衛され北洋でサケ・カニの母船船団が操業し、戦後数千人を超える捕鯨船団が南氷洋において操業してまいりました。日本の漁船は世界の七つの海で魚を求めて活躍してまいりました。

 しかし今日、世界的水産資源の枯渇が問題になり日本近海においても水産資源の枯渇問題が生じてきております。社団法人である水産部会といたしましては、今一度水産資源の歴史と将来および環境について考えてみたいと思っております。この様な事由により、本年度の基本理念といたしましては「地球環境を守り、海洋資源の有効利用を考える」としております。

 また、部会方針といたしましては「仕事に役立つ部会」「部会運営の再検討」そして「楽しい部会」を考えております。

 「仕事に役立つ部会」は、各部会における講師講演会、工場視察等の設営。「環境と海洋資源」に関する国内研修会。そして、武輪直前部会長が、昨年推進に努められた、「ビジネスネットワーク作り」の充実。同じく昨年発行されたビジネスネットワーク誌「水産ブッ

ク」の発行等を考えております。

 「部会運営の再検討」は、副部会長の地域担当制から役割担当制への変更。水産部会会則の見直し。現役メンバーの拡大、および会報誌の発行等を考えております。

 そして「楽しい部会」は勿論「楽しくなければJCで無い」をモットーに、部会員の皆様が、いつ参加されても心から楽しめる部会にしていきたいと考えております。

 水産業界並びに日本経済の環境が厳しい中とは存じますが、有意義な部会にしていきたいと考えておりますので、どうぞご参加下さいますようお願い申し上げます。

 微力ではございますが伝統ある水産部会の名に恥じない様、一年間精一杯頑張ってまいりますので、部会員並びにOBの皆様におかれましては、ご指導、ご協力を深くお願い申し上げまして、ご挨拶とさせて頂きます。一年間宜しくお願い申し上げます。