第10話 美味しい海苔が育つ常滑は空港建設のおかげ?
日本青年会議所水産部会は、日本青年会議所の支援団体として40を超える業種別部会の一つとして構成されています。
業種別部会連絡会議を通じて横の繋がりも硬く結ばれており、5月にはプロのBBQ職人による大交流会が企画されました。
今年度の議長はフードサービス部会から輩出されているだけに、食べ物の拘りには余念がなく。マッチョによって出前される寿司マッチョや、源流である兎のお肉を具材にした超巨大パエリアが振舞われました。
各部会による差し入れもあり、水産部会からは浜名湖うなぎの白焼きを提供させて頂きましたが、農畜産部会からはなんと、愛知県常滑市の鬼崎のりが寄贈されました。
この鬼崎のりは東京・銀座の高級寿司店からも注文が絶えない、全国トップクラスの品質で知る人ぞ知る名品と呼ばれています。
常滑市といえば中部国際空港が建設されており、この空港が海流をシャットアウトする事で木曽川から流れ出る山林の豊富な栄養を沿岸域に留め、美味しい海苔が収穫できるといいます。
数年前に大阪湾の海苔の色落ち問題がニュースで取り上げられておりましたが、これは排水基準を厳しくし過ぎたがために、海苔の成長に欠かせない栄養分を根こそぎ除去してしまった影響が大きいと言われています。
常滑市の排水基準もまた人目線でなく、海の生き物目線になっている事からも、大地からもたられさる栄養水がどれだけデリケートで大切さが良くわかると思います。