Junior Chamber Japan, Fisheries Division  ~大きな志を持って未来の日本の海を共に考えよう~

部会長あいさつ

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2017年度 日本青年会議所水産部会
第52代部会長 品川 佳之

2017年度 スローガン
「海力」(かいりき)
~母なる海と共に生きる人々の力が日本の水産を育む~

所信

遠くで潮騒と海鳥の鳴き声が微かに聞こえ、日がゆっくりと昇りだす明け方。
突然、切り裂くように「ドンッ!」と響き渡る漁船の始動音。
暫くするとその音に怒声と笑い声が混ざり合い、駆け出すように一日が始まる。

四方を海に囲まれた淡路島の小さな漁村で生まれ育った私は、この音を目覚まし時計替わりに寝起きし、これまで齢を重ねて参りました。漁村の真ん中で幼少の頃より生活していると、誠に小さな漁村からではありますが、日本の水産業の移り変わりと問題点が顕著に見えて参ります。

昭和50年代には誇るべき「和食」という魚食文化を携え、水産大国として世界を牽引してきた日本の漁業は平成2年頃から急激に落ち込み、今や見る影も無く、衰退の一途を辿っております。
そして現在、未来を見据えて水産に携わる我々は、自然破壊、気候変動、磯焼け、乱獲、密漁などによる漁業資源の枯渇、漁業就労者数と収入の減少、後継者不足による高齢化、河川工事、護岸工事などによる海流の変化、海中の扶養栄養素の欠乏、並び挙げれば数え切れない致命的な問題に直面しており、更には、周辺他国から経済水域への侵入を許し、外交上の理由から手をこまねいて観ているのが現状です。
しかし、この苦境の最中に置かれた我々水産部会は、水産に携わる青年経済人として、地域のリーダーとして、JCで培った精神を用いて立ち向かって行かなければなりません。

私がスローガンとして提唱している「海力」は、海の持つ凄まじい自然の力と、日本の水産を支える根幹である漁師や、それを支える人々の力を指します。水産部会員は様々な問題を見据えねばなりませんが、先ず、正に前線で戦う海力の持ち主達とそれを志す者達が交流を図ることこそが、問題と向き合う第一歩であると私は考えました。我々は現役、OBを問わず、持ちうるネットワーク全てを活用し、日本全国の部会員を動員して、事業、部会を通して深く情報交換、意見交換をすることで、先進的、積極的に漁業や海の自然保護に取り組んでいる方々との絆を深めてゆきます。
年4回の定例部会を日本各地で開催し、開催地の担当副部会長が漁業や環境に携わる注目すべき人物を選出し、講演会や勉強会、懇親会を通じて交流を図り、未来の日本の水産について意見交換します。また、それだけではなく水産部会は可能な限り、その運動、活動を積極的に支持し、サポートすることによって日本の水産の抱える問題を少しでも緩和し、未来の水産業の発展と成長を促すきっかけとなる情報発信もしてゆきます。

一方、消費の問題として、近年では健康志向から世界的な魚食ブームが到来し、世界の水産物の消費量は右肩上り増え続けています。しかし、洗練された魚食文化を持っているにも拘らず、日本の魚介類の消費量はそれに逆行するように減少し、平成22年には肉類の消費より少なくなってしまいました。私はなぜ日本の消費が減ってしまったのかと考えるのではなく、世界各国がどのようにして消費力を上げたかを海外事業を展開しながら、水産部会員と共に協力し、調査し、検証して日本の将来的な消費拡大を考察して行きます。
本年度はアジア諸国の中でも成長著しいベトナムでの海外事業を開催いたします。ベトナムは社会主義の発展途上国でありながら、外資系企業を積極的に誘致し、多種多様な文化も寛容に受け入れ、近年、成長を続けるアジア諸国の中でも目覚ましい発展を遂げようとしています。その上、歴史的に大国、周辺各国の外圧に屈せず、独自の精神性を育んできた学ぶべきことが多い世界的にも稀に観る独立国家であり、人口上昇はもちろん流通や技術革新によりベトナムの魚介類の消費量も増え続けており、日本からも数多くの飲食店が出店し、和食を通じた水産物の消費はベトナムの食文化に浸透しています。部会員の中にも早々とベトナムに進出し、先鋭的に事業を展開している方もおられます。そこで、現地に赴き、当地の文化を学び、触れ合い、現地で活躍されている邦人の方々や現地の方々と交流を持ち、情報交換、意見交換、市場調査などを行うことによって、ベトナムとの強いグローバル・ネットワークを創り、ASEANでの今後の水産物の消費動向、和食を通じた魚食文化の広がりを注視し、検証してゆきます。

本年度は拡大担当副部会長を中心に、20名以上の現役部会員の拡大を目指します。部会を発展させて行くため、日本各地の部会員はそれぞれのネットワークを密にし、水産に近い会員に広く門戸を開き、新しい風を招き入れ、混ざり合い、高い志を練り上げ、勢いあるコミュニティとして発展させ、やがて大きな奔流と成って日本社会と、果ては全世界を活気づけていける部会を目指さなければなりません。
私たちは部会創立から現在まで、51年間、諸先輩方が綿々と受け継いでこられた水産部会の歴史ある思想と魂を受け継ぎ、2017年度の事業、部会を通じて出会えた人々の想いもその魂に込めて、新たな日本の水産業を創造し、未来につながる活動を育み、海に育てられた事、海を慈しむ心を、いつ何時も忘れず大切にして邁進してゆく所存です。
誠心誠意、精進し、この大役を完遂できるよう、全部会員と共にこの荒波の中出航いたします。水産部会の先輩諸兄には追い風、向かい風になって頂き、どうか1年間、ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

基本理念・基本方針・事業計画

基本理念
大きな志を持って未来の日本の海を共に考えよう

スローガン
「海力」 ~母なる海と共に生きる人々が日本の水産を育む~

基本方針
1) 日本の水産業を支える生産者と、その方々を多方面から支援、援助している団体、個人の方々をフォーカスし、問題点や対処法を共に検証する。
2) 世界的な視野を広げる為、海外事業を展開し、視察、交流の中で新たな発想と日本の水産を見つめなおすきっかけを見出す。
3) 多くの水産に携わる仲間を集め、部会を一層活気あるコミュニティに発展させる。
4) シニア部会との交流を更に深め絆を強化し、水産部会のバックボーンをより強固にする
5) 部会を楽しむ

事業計画
日本各地での4回の部会を開催
京都会議、サマコンでの部会の開催
海外事業としてベトナムで部会を開催
日本各地の水産業者、関係者を訪問する
シニア部会との更なる交流

 

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